突然の雨で、テントの中までびしょ濡れ…そんな経験、ありませんか?
雨対策ができていないと、濡れた寝袋、染み込む床、乾かないギア…と最悪な状態に。
初心者におすすめの「雨に強いキャンプ用品」を、実体験と交えてご紹介します。
雨に強いキャンプ用品とは
雨漏れを防ぐテント&タープ
耐水圧が高い&ダブルウォール テント

叩きつけるような雨では、「撥水加工」だけのテントは雨漏りがします。
雨のなか、撥水性のウインドブレーカーで濡れたのを思い出します!
「耐水圧」が高いテントを選ぶことで、長時間の雨でも雨漏りしません。
もし耐水圧の低いテントでも、「二重構造(ダブルウォール)」のテントは雨に強いです。
上部のフライシートが雨の激しさを緩和させるため、インナーテントは浸みにくいです。

例えば、そのどちらも満たすテントが「スノーピーク アメニティドーム」。
実は同じ耐水圧でも、縫い目が弱いテントもあります。
こちらは、弱い部分でも耐水圧1,800mmと隙がありません。
そのうえ「ダブルウォール仕様」のため、多少の雨では物ともせず。
アメニティドームはあえて背が低く、強風にも強い構造です。フレームはしなやか。
テープやフレームは色分けされており、初心者でも設営が簡単でおすすめです。
サイズも3,4,6人用があり、荷物の多いソロキャンプから家族キャンプまで対応!
蒸し暑さを防ぐには「オーバータープ張り」
雨をしのぎながら、通気性や涼しさを考えるなら「オーバータープ張り」がおすすめ。
テントの上にタープを設営することで、雨の勢いを緩和できます。
さらにはタープに溜まった熱が伝わらないため、日照の暑さも軽減できます。
つまり夏キャンプの暑さ対策、急な夕立にも役立ちます!
濡れると乾きにくい「コットン素材」のテントを守るためにも使えますね。
逆に開放感を上げたいなら、前面を高めに貼りましょう!
高さがないテントを使えば、タープ設営の手間は変わりませんね。
例えば「DOD いつかのタープ」は、約4mの広さがあり前室が作りやすいです。
スペックが最低耐水圧2000mm、UVカットもUPF50+と夏のキャンプにピッタリ!
傾斜をつけてもテントを守りやすのがヘキサ型のタープです。そして格好良い。
テント底の浸みを防ぐには「グランドシート」
天井には耐水加工がしてあっても、底の耐水が弱いテントだと浸みます。
マットや寝袋も台無しになりますし、眠れない夜になるでしょう。
例えば座るとお尻には体重がかかるため、圧力として約2000mmが地面に伝わります。
これに耐えられない耐水圧だと水が浸みます。じゅわ。
耐水圧が十分あるグランドシートを用意しましょう!

DODのグランドシートは、「耐水圧5000mm」と申し分なし。サイズ展開も多いです。
コツとしては、雨が隙間に入らないようにテントより一回り小さいサイズを選ぶこと。
はみ出るようでしたら、グランドシートを折りたたむことをおすすめします。
車から荷物の搬送・撤収では、グランドシートはとりあえず置くスペースになります。
最悪タープ代わりにもなりますし、西日・視線遮断にも!
テントを汚れから守るためにも、ぜひ検討ください。
あらゆる環境に強い「コット」
そんな発想を叶えてくれるのが、キャンプ用コットです。
雨の濡れだけでなく、「夏の熱のこもり、冬の床冷え」を防いでくれる高性能ベッド。
見た目の通り、ベッドの様な寝心地を実現してくれます。
重めですが、水溜まりやゴツゴツの岩肌でも関係なく寝られる満足度の高いキャンプ用品。
WAQ製のコットは軽量で、ギシギシ音の少ないタイプなのでおすすめですよ。
防水加工の強化・復活は「防水スプレー」
防水スプレーで復活させてあげましょう!
そして、どうせ使うなら「キャンプ用」の防水スプレーを。
ロゴスの登山用、靴用よりも強力な防水性です。撥水のないテントの強化にいかが?
さらには蒸しにくさである「透湿性」も失いません。
スプレー1本で、テント約1張り分に仕様できます。梅雨前には購入をお忘れなく!
テントが浸水しないための設営のコツ
川の近くは避ける
特に「中洲」や「川がカーブした外側」は、簡単に氾濫します。避けましょう。
また、一見テントが設営しやすい草木の生えていない河原は、水没する証拠です。
土地勘がないと、大雨で危険になる地域なのかわかりません。
国土交通省の「川の防災情報」では、洪水予報や水害リスクラインを公開しています。
川近くのキャンプ場に行くときは、ぜひご確認ください。

水がたまらない高台に張る
こんな所にテントを張ったら、浸水間違いなし。
逆に高台なら水が捌けるので、良い立地があれば選びたいです。
フリーサイトや、区画サイトが選べる際には思い出して下さいね。
水はけの良い地面を選ぶ
窪地とコンボになると最悪!ため池の出来上がりです。もちろん沈水。
選べるならば、水はけのよい地面が理想です。
では、雨が溜まりにくい地面の見分け方は?
土を触るとねばり気があったり、苔が生えている地面は水はけが悪い可能性があります。
均一ではなく、土の塊に大小がある「団粒構造」の地面は水はけが良くなります。
その分フカフカで柔らかいため、ペグは長めのものがおすすめです。
大雨では「排水溝」を掘る
そんな時には「溝」を掘って、水の流れ道を作りましょう。面白いくらい水が避けます!
キャンプ場の管理者に確認が必要ですが、傾斜の上部に作るだけでも変わりますよ。
キャプテンスタッグのシャベルは、「クワ」にも変形。軽い溝ならこちら。
雪でテントの裾を埋めて、極寒時に断熱性アップなんて使い方もできます。
コンパクトでも体重は乗りにくいですが、泥道や雪道のレスキューに車に積載はいかが?
雨撤収でも心折れない!速攻片付け術&乾燥テクニック
僕は濡れたテントもタープもグランドシート類で包んで、車にポイです。
なので畳むのが家になるだけ。防水バックがあると小物類の汚れや濡れも気になりません。
徒歩や自転車キャンプでは、容量に限度があり一工夫必要です。
収納時に濡れないよう、タープを最後にすると良いでしょう。
手間が増えるのは、収納前の「乾燥」です。
コットンを含む素材は乾きにくいため、湿ったまま保管するとカビることも。
お気に入りのテント 「サーカスTC DX+」の欠点でもあります。
長く続く梅雨であろうと、室内で簡単にキャンプ用品が乾燥できます。
スノボの衣類や、毛布の乾燥にも大活躍です!
狭い空間でも乾かすコツは、生地が重ならない様にロープ等で浮かせること。
1日で除水した水がタンクに溜まるのを見ると、なぜか嬉しいんですよね。
たまに天地を逆転して、まんべんなく乾かして下さいね。
まとめ
雨が降るかもしれない。
そう思うだけでキャンプの準備が億劫になることありますよね。
でも、道具さえしっかり選べば、雨キャンプは意外と快適に過ごせます。
優秀なテント・タープ・グランドシート・コットなどのキャンプ用品を揃えておけば、突然の悪天候にも余裕で対応可能です。
他の「雨対策グッズ」、テント内でできる遊びは下記のページでご確認ください!


