ロードバイクのカーボンフレームは、傷や凹みが命取りになることもあります。
見た目だけではひび割れかどうか判断できず、不安を抱える人も多いと思います。
そこで今回は、実際にカーボンドライジャパンで「超音波検査」を受けた体験談をお伝えします。
カーボンフレームに傷と凹み

大切に乗っているロードバイク。
ところが、六角レンチをカツンと当ててしまい、フレームに凹みが…。
爪で押すとわずかに沈む感触があり、左右にはひっかき傷のような跡。これが怖い。
ひび割れなのか、ただの塗装の損傷なのか、自分では判断できませんでした。
「カーボンは点の力に弱い」と言われています。
でもこんな軽く当たっただけで、意外と目立つ傷が残ってしまいました。
割れているのかわからないまま、全力で乗るのはあまりにも怖い。
今後もヒルクライムで高速で下りたいです。
ネットであれこれ調べても、確信が持てません。
そこで、カーボン専門のプロに診てもらうことにしました。
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カーボンドライジャパンでの超音波検査

今回利用したのは、カーボンドライジャパン(CDJ)様。
調べた限り、カーボン修理の老舗であり信頼できる会社だと感じました。
簡易的な超音波検査はわずか5〜10分・料金3,300円です(広範囲の値段はこちら)。
- 超音波検査:3,300円~(5〜10分)
- フレーム補修+塗装:88,000円〜(納期3〜4か月、調色なしなら約1か月)
- 脱着工賃:27,500円〜(油圧の場合38,500円)
- ※油圧ラインは分解すると25mmほど短くなるので注意
拠点は東京の世田谷CDJ TOKYO、愛知の日進ファクトリーがあり配送可能です。
超音波探傷システムは、ロケットや航空機などにも使われる最先端技術とのこと。
安心して愛車を任せられます。仕事帰りにも持ち込めるのも嬉しいですね。
もしクラックがあっても、そのまま補修まで依頼できます。
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カーボンフレームのクラック診断

超音波検査では、カーボン独特の波形を検出します。2本の大きな山がそれですね。
右上の数値が「フレームの厚み」を示しています。
数値が小さい部分は素材の切れ目であり、カーボンの剥離・クラックなどが疑われます。
モデルによって厚みは異なり、軽量フレームほどやはり薄くなるようです。
ちなみにCANYON Ultimateでは約1.5mm、MERIDAのリア部分では0.8mmほどと。
軽いカーボンフレームのロードバイクほど、うっかりの傷に気をつけたいものですね。
ひび割れが進行すると、表面の塗装も割れて大きく目立つようになります。
その致命的な状態になる前に、フレームの診断・補修をおすすめします。
特にフォーク部分は前兆なく「ぱっきり」折れることもあり、体重や振動の影響も無視できません。
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実際に受けて得られた安心感
もやもやした不安を抱えたまま乗るより、3,300円で解決できるのは大きな安心料です。
もし傷が深ければ「見つけられて良かった」と前向きに受け止めることもできます。
見た目だけでは、プロが触ってみてどちらか怪しいラインと言われました。
これは素人が判断できる訳がないですね。
ちなみに今回は、「塗装部分のみの傷」だったようです。
ただし、塗装が傷んでいる部分はそのままにすると、水分や汚れが入りやすくなります。
例えば保護フィルムを貼っておくといいかもしれませんね。
今回の教訓ポイント
- カーボンフレームは見た目だけでは割れの判断はできない → プロ診断が安心。
- 超音波検査は安心の裏付けになり、買い替えや無駄な修理を防げる。
- 作業時はウエスや養生テープで保護してから工具を使うのが安全。
たとえ知り合いに大丈夫と言われても、不安は拭いきれなかったと思います。
やはり理系の性分としては、データで証明して頂けるのは心強いものでした。
そして軽く当たっただけで、できたロードバイクの傷
こんなに精神的にもダメージを負うとは考えませんでした。
なんとなく読んでくださった方も、メンテナンス時には気をつけてくださいね。
まとめ
カーボンフレームは見た目だけでは割れの有無が分からないです。
プロによる診断が安心です。
超音波検査はわずか3,300円で受けられ、無駄な買い替えや修理を避ける有効な手段に。
ヒルクライムや高速ダウンヒルを安全に楽しむためにも、気になる傷や凹みがある場合は早めの診断をおすすめします。

