春のサイクルイベントをお探しのあなた。日本有数の「富山湾岸」で走ってみてはいかが?
富山の絶景をロードバイクで駆け抜けながら、ご当地グルメもたっぷり楽しめます。
実際に参加してわかった魅力やコースごとの違い、イベント情報、輪行・観光のポイントまで、初めての方でも安心して参加できるようにまとめました。
イベント以外で富山湾岸サイクリングコースを楽しみたい方は、下記ページも参照下さい。

富山湾岸サイクリングに参加すべき理由
絶景、ナショナルサイクルルートとの違い

富山サイクリングコースは、日本が世界に誇る「ナショナルサイクルコース」です。
あの「しまなみ海道」や「ビワイチ」と同じ、名誉あるものですね。
最大の魅力は、「海越しに臨む3000m級の立山連峰」です。他で見たことがありません!
サイクルコースの全長は102mですが、イベントでは端から端まで網羅していません。
基本的に、各市の主なエイドステーションを繋ぐコースの往復です。
秘境感はありませんが、各地の海鮮など「ご当地グルメ」をサクッと堪能できます。
みんなで走るイベントなので、多くのロードバイク仲間と走る機会になります。
1500人のサイクリストとのロングライドです。それだけでも楽しいです。
多少キツい距離でもトレインで助け合ったり、マナー内でガチ競争をしてみてはいかが?
公式イベントの概要(エイドはご当地グルメを楽しめる)

開催日時
2025年:4月20日(日)
イベントは4月の第三週の日曜日に開催されています。
2025年は「東京サイクルモード」と被っていましたね。
募集期間は、1月中旬~3月中旬です。2026年の申し込みをお忘れなく!
スタート/ゴール地点

会場本部と開始・到着地点は一緒です。
しかし「スタート/ゴール地点」は、毎年違う市で開催されています。
上記写真の氷見市~黒部市が開催地に選ばれるようです。
2025年は、富山市の東隣の「射水市」の海王丸パークが発着点となりました。
貴婦人に例えられる美しさの海王丸の、すぐ隣からの出発は爽快でした!
僕個人としては観光スポットの多い、富山市か黒部市開催が気になりますね。
ルート概要(距離・獲得標)・エイドステーション数

全部で4つの部門でコース距離・エイドステーション数が変わってきます。
開始時間は、「距離の長いコース参加者」から6時過ぎより出発です。
ほぼフルで走れる上級者向け「180kmコース」
長さに比べ、獲得標高464mと穏やかな印象。
距離にして90kmを往復するチャレンジコース。
「ナショナルサイクルコース」が102kmなので、ほぼ網羅しているロングライドです。
エイドステーションも6か所と多いです。時間には少し余裕を持って走りたいですね。
美味しいとこどりの中級者向け「120kmコース」
獲得標高は314m。
合計9か所ある市のなかで観光スポットも多く、6か所の市を巡れるコースです。
エイド数は4か所と減りますが、時間の余裕をもってロングライドを楽しめます。
開始・到着時間が短くなるため、遠出の方にもオススメできます。
気軽に走れる初心者向け「80kmコース」
獲得標高は214mですが、小さな山を3つ上るだけです。エイドは2つ。
100km以上のロングライドは難しくても、富山の風景を楽しみたい初心者向けコース。
開始地点を中心に往復するので、途中で断念したくなればすぐに引き返せますよ。
エンジョイコース約40km
獲得標高は98mですが、開催地によって前後しそうです。
小学3年生以上で参加可能なので、家族でサイクリングしたい方向けです。
エイドステーションではなく、昼食会場のみのようです。
レンタルサイクルはないのでご注意を!

輪行のアクセスや観光スポット、宿泊場所
しかし、富山市までは札幌・東京・名古屋・大阪から二時間強以内で輪行できます。
東京に至っては、新幹線があるため1時間半でこれます。各地から飛行機の経由地にも。
「サイクリストに優しい宿」が各所にあるため、宿泊の参考にどうぞ。
僕も知りませんでしたが、富山って観光名所がたくさんあるんですね。
もちろんインスタ映えも。
そして、北アルプスから流れる「豊富なミネラルと雪解け水」で育った魚介は美味しい!
ライド中に寄れる観光スポットを中心に、下記ページでまとめたのでご参照ください。

公式サイクリングイベントに向けての準備
「前日受付」でのエントリー推奨
ここでは「署名済みの誓約書」が必要であり、代理受付はできません。本人のみ。
受付時間は前日の13-16時か、ライドの40-60分前になります。
自動車でも公共交通機関でも、おすすめは「前日の受付」です。
ライドの荷物にしないために、ホテルもしくは自動車にしまっておきましょう。
そして射水市開催の海王丸パークでは、本部から駐車場は10分程歩きます。往復で20分。
この距離感がわからず、輪行袋の荷ほどきが終わらなくなるところでした!
今思うと、ロードバイクで走っていけば良かったですね。
装備に必要なもの・服装
グローブやヘルメットなど基本装備
もちろんヘルメット以外にも、前後ライトやベルは装備しておきたいですね。
そして「ゼッケン」の装着も必須です。あとで写真を買う時に役立ちます。
あらかじめゼッケンとともに「安全ピン」が郵送されます。ありがたい!
工具、スペアチューブ
こちらもほぼ「基本装備」といえますが、別途用意するように言われています。
パンク修理グッズを揃えて、ロングライドを台無しにしたくないですね。
空気入れやCO2ボンベもお忘れなく!
僕は、「ワイヤーロック」等の鍵は持って行かなくても平気でした。結構重めのアイテム。
エイドは高級バイクだらけなので、盗難のリスクも低め(ゼロではない)。
グループライドだったので、鍵なく交代で休憩できました。
(2025/05/19 10:13:18時点 楽天市場調べ-詳細)
防寒対策・レインウェア
2025年度の朝は17℃でした。
長袖のインナー、もしくは長袖ジャージで防寒したいところですね。
下半身はハーフ派、ロング派それぞれ半々くらいの印象です。
そして天候は曇りのち雨。雨対策も必要でした。
レインウェアの方もいましたが、僕は腕が濡れるのを諦めて「防水のジレ」を装着。
カステリのジレは、しっかり防水機能が付いているのでお気に入りです。
晴れが続いてもポケットに収納できるため、良い選択だったと思います。
僕はお腹が冷えやすいので、インナー二枚で「吸汗性と汗冷え対策」ができました。

補給食やボトルは、コンビニで補給も
補給水や補給食は、十分に配布されます。
しかし、僕はボトル2本と補給食の羊羹を準備して良かったと思っています
まずエイドで配る飲み物は、麦茶やスポーツ飲料、カロリーメイトのジェルなど様々です。
飽きることはありませんが、毎回違うのでボトルに追加できません。
ボトル1本は水分補給ですが、もう1つはエネルギー補給用にしていました。
エネルギー用に粉末ドリンクを用意していたので、コンビニで水を買うことにしました。

補給食は氷見牛・鱒寿司・よもぎおやき・ホタルイカと、ご当地グルメを堪能できました。
やはり美味しい!
どこのエイドもすぐに補給類を受け取れましたが、ベンチは混んでいました。
休憩場所は地べたが前提ですが、愛車近くはなにかと安心。
僕はすぐにお腹はすくので、羊羹などの補給食があってよかったです。
いつでも食べなれた補給食があると安心できます。
「ハンガーノック」になった事がありますが、補給食はなんぼあってもいいですからね!
(2025/05/19 01:04:21時点 楽天市場調べ-詳細)

実際に走って感じた魅力と注意点
初心者でも走りやすいが、ルートに注意
山がない平坦なので疲れない

どのコースもほぼ平坦で、山らしい山はほぼありません。山嫌いは大歓喜。
ロードバイクに乗り始めた初心者でも走りやすいロングライド!
長い距離でしたが、一番疲れないライドだった気がします。
各エイドステーションには整備所が配置されています。故障しても安心ですね。
上でも触れましたが、始発点を中心に往復ルートです。
体力の限界が来てもすぐに折り返せます。
しかし、路面が荒れている所もしばしば。
これは「登半島地震」の影響や、「冬季の雪」の影響らしいです。
今後、綺麗に改装されることに期待します!
迷いやすいルート
基本的には、道路にブルーラインが書いてあるので迷いません。
しかし難所も。一番悩んだのは、「ルートの分岐点」。
下の地図は十字路ですが、左右どちらにもブルーラインが書いてあります。
これはかなり迷いました。。
なんとこの道、ブルーラインが書いて”ない”真っ直ぐが正解のルートです。
うん、わからん!
後で知った話ですが、「イベントルート」と「湾岸サイクリングコース」は違います。
下の写真のように、赤線がイベントルート。その下の緑線がサイクリングコース。
ちなみに、⚠️(三角のビックリマーク)部分が上のマップ位置です。進路方向は左向き。
さらにややこしいことに、富山には「複数のサイクリングコース」が存在します。
そのため下の写真の様に、同じブルーライン線上で各ルートの分岐があることも!

ちなみにマップ位置から左右に渡るブルーラインは、下のように田園コースのようです。
ピンク文字「民泊 彦五郎」の上にある、赤丸が例のポイント。
これは複雑だ。。

他にもブルーラインが薄く、高速域だと見失いかけることもありました。
気づかなければ、かなりの距離を走るところでした。
近くのサイクリストと話したり、トレインを組めたので良い思い出です。
「ガーミン」のサイコンに、ルート登録していなければ厳しかったです。
距離の調整の問題でしょうか。朝にいた誘導員は午後にはいませんでした。
今後はさらに見やすくなることに期待です。
しかし、この記事を見て頂いたあなたはもう迷わないはずです!
景色は、市街地を抜けた海岸が特に綺麗

イベント当日の朝は、あいにく曇りであまり景色は楽しめませんでした。
また市街地が多いので、「ビワイチ」ほど湾岸の景色が多くありません。
「180kmコース」は距離が長いため、より端の景色の良い海岸が楽しめます。
「80、120kmコース」でも楽しめるスポットは、雨晴(あまはらし)海岸でした。
僕のかなりお気に入りスポット。
上の写真程ではありませんが来た甲斐ありました!
イベントは道路の封鎖なく開催
他のイベントでもあることですが、道路の端をお借りしての走行です。
車が近いポイントもあるため、ふらつかないように注意です。
始発点は市街地なので、開始時は交差点でなかなか進みません。
無理な追い越しはしたくないですね。
なるべく朝一番に待機し、渋滞のない先頭で走るのがおすすめです!
まとめ
富山湾岸サイクリングは、ガチ勢じゃなくても楽しめる「ちょうどいいイベント」でした。
しんどさよりも景色とご飯の記憶が残るし、地元の応援もあって走ってて気持ちいい。
「しまなみは走ったし、次どこ行こう?」という人にはかなりおすすめです。
コース選び次第で難易度も調整できるので、春ライドの目的地にぜひどうぞ。
申し込みは1月~3月なので、早めに準備しましょう!

