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【冬キャンプ①】事故から学ぶ火の注意点・必要なものを紹介|焚火台・薪ストーブ・初心者・一酸化炭素中毒

冬キャンプは焚き火や薪ストーブが欠かせませんが、火災や一酸化炭素中毒などのリスクも伴います。安全に楽しむためには、適切な火器の使い方や換気対策が重要です。
キャンプ中に起こりがちな火災事例やその予防法について解説します。

テントの炎上、ボヤ騒ぎ

事例:焚火台の不始末で、テントやタープは燃える

寒い冬のキャンプは、もちろん焚火台や薪ストーブ!
暖を取る方法が限られているキャンプでは、必要なアイテムです。
いつも以上に、薪を燃やすのが楽しくなりますね。

しかし火遊びは、大人でも扱いを間違えれば危険なのはご存じの通りです。
薪や炭から出た火の粉が、テントやタープに触れると燃える可能性があります。
事実、キャンプ場で火の不始末でテントが燃えるニュースも(OBSオンラインより)。

寝ている間にテントが燃えているなんて、恐怖でしかありません!

燃えにくいテント素材を使う

冬は空気が乾燥しているので、火の粉はキャンプ用品や芝生に簡単に燃え移ります
燃えている炭は、火消しツボに入れて鎮火しましょう。
不燃であるアルミホイルで包んで、窒息させてもいいですね。

そして寒いからといって、テントやタープを近づけすぎないように。
綿を含んだ素材は、比較的燃えにくいです。
冬用テントやタープには、コットン含有生地を選んでもいいですね。

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薪ストーブによる低温炭化・煙道火災

雪上のおこもりキャンプには、薪ストーブがつきものです。
一歩でも外に出れば極寒の中、ヌクヌクと自分達だけのテントで過ごすのは天国!
しかし近年は、暖炉や薪ストーブによる火災が発生しているようです(紀美野町より)。

低温炭化

物が燃えるのは、直接火がなくても燃えます。
火より低温の100-300℃の温度でも、物が長時間さらされると炭化します。
そして熱が蓄積すると発火します。

低温火傷に近い状態ですね。
薪や布類、テントやタープが近くにあると燃える恐れがあります。
可燃物は、薪ストーブ本体から1.5m以上離してください。

タオルも薪ストーブで乾かすのをやめましょう!

煙道火災

薪ストーブを使うと、煙突に煤やタールが溜まります。
ぎっしり溜まった状態で薪を燃やすと、煙突から1000℃の火を噴きだします。
これを防ぐために、昔の人は煙突の煤掃除を雇っていたんですね。
怠けずに定期的に煙突掃除をしましょう!

また煙突が直接テントに触れると、その素材が溶けるか燃えることもあります。
テントから煙突が貫通する部分は15cm以上離すか、遮断素材で覆うようにましょう!

一酸化炭素中毒で意識がなくなる

事例:テント外のBBQコンロが原因で、子供が入院することに

閉鎖したテント内で、燃料の不完全燃焼でみられる一酸化炭素中毒。
しかしテント外に置いたBBQコンロが原因で、子供が意識不明となった事例があります。
日本小児科学会雑誌より)

4人家族がテントの入口前で、BBQを楽しんでいました。
この時、ツールームテントの入口は開放されていました。
片付けた後にリビングスペースで寛ぎましたが、換気用に30cm入口を空けていました
BBQから2時間後、子供たちがインナーテントに移ると頭痛を訴え意識不明になりました。

受診時の採血データから「一酸化炭素中毒」が判明しました。
入院では酸素投与がなされ、無事退院ができました。
本件では一命はとりとめましたが、死亡例もあります。一体何が問題だったのでしょうか?

参考サイト:山形市

テントから離れた場所で料理を行う

テント内での火器の使用は、メーカーは推奨していないことが多いです。
冬キャンプで暖炉、薪ストーブの使用は、自己責任となります。
しかしテント内で焚火・ストーブを使わなくでも、中毒になるのは事例にある通りです。

風向きによっては屋外でしたBBQで、テント内に一酸化炭素が溜まってしまうようです。
中毒予防のため焚き火台などは、テント入口から6m離して使いましょう
寒さが厳しい夜は、暖の取れるキャンプギアを使うことも考えましょう。

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換気を十分にする(ツードアテント、ベンチレーション)

それでも寒さ対策として、テント内で薪ストーブが使いたいこともありますよね。
やはりテント内で七輪を使うと、一酸化炭素濃度が上昇するのが測定されています()。
事例では30cmの換気用の隙間を空けていましたが、インナーテント内の空気は循環していなかったようです。

テント内でストーブを使う際は、十分な換気が必要です。
テントの容量、入口の大きさで換気の頻度や時間は変わります
火器を使ったら、最低でも1時間に1回以上換気をしましょう。

ツードアや、ベンチレーション付きのテントなら、空気が上手く循環します。
サーキュレーターで空気の流れを作ることもできます。
温かい空気は天井に溜まりやすいので、暖房効率も上がるので一石二鳥ですよ。

CO検知器・チェッカーを使う、症状の確認

先ほどお話した通り、テントの大きさで換気量や時間は変わります。
しかし曖昧な基準では、自分の身は守れないです。
一酸化炭素中毒チェッカーが危険を知らせ、身を守ってくれるでしょう。

どうせなら信頼のおける、精度の高い検知器が安心です。
キャンプ前には故障の確認のため、動作確認できる検知器がいいですね。
1種類に命を預けるのは心配なので、別種類の警報機2つを用意することも考えましょう。
また一酸化炭素は軽いので上部に溜まりやすいです。感知器は天井に付けましょう!

一酸化炭素中毒の症状の確認も大切です。
重症化すると頭痛・耳鳴り→めまい・吐き気→けいれん・意識低下と繋がります。
判断力も低下するため、家族や仲間の体調には細心の注意を払いましょう!

まとめ

冬キャンプのリスクを理解し、火の取り扱いを慎重に行うことで、安全で快適な時間を過ごせます。しっかりと準備を整え、楽しいキャンプライフを満喫しましょう!

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