ロードバイク

【聖地巡礼②】しまなみ海道を実際に走って気づく感想・注意点|装備や持ち物を紹介【ロードバイク】

しまなみ海道は走ってみないと気づけないポイントや注意点があります。
ロングライドには準備と計画が必要ですが、その挑戦にこそサイクリングの醍醐味が詰まっています!

装備など必要なものもまとめましたが、しまなみ海道の魅力は別ページでご覧ください!

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実際に走行してみて、はじめて気づくこと

自転車ルートの長さと距離感

赤線:自動車道、黄線:サイクリングロード

高速道路に沿って、ずっとサイクリングコースがあるわけではありません。
往路で自動車道は約60km、自転車での道は約70km。
実は橋を降りれば、自転車では島の外周を走るのです。
そのため車で走る距離よりも、自転車用のルートが長くなります。

島間の架橋と山道を、交互に走る楽しみ

出典サイト:広島公式観光サイト

ずっと橋の上に乗っていると思っていましたが、各島を渡る時のみ橋を渡るのです。
海道をみていると、いくら絶景とはいえ見慣れてしまいそうです。
そこでスパイス的に山の中を走るのは、僕は好きです。
ずっと橋の上と思っていた方は、覚えておいて下さいね。

アップダウンが意外と多い

島の自動車道路から橋へ上る道は、ループ橋で結ばれています。
そうなると、島の数だけ坂を上ることになります。
しまなみ海道は、往路で獲得標高は約500mUPといったところです。
意外とアップダウンが多いですね。
でもそのおかげで、上空からの絶景が楽しめるのですね。下り以上のご褒美です!

基本的に傾斜は緩やか(初心者には電動自転車のレンタルも)

出典サイト:サンライズ糸山

アップダウンが多いしまなみ海道。
自転車フレンドリーなだけあって、傾斜は2-3%と上りやすい坂を用意してくれています。
生活道路なだけあって、急な登りは少ないです。

ですが、愛媛県今治市近くの「来島海峡大橋」は傾斜が4%以上が続きます。
上りが苦手な人は、電動自転車をレンタルすることができますよ。

しまなみ海道用と各島一周用のブルーラインの違い、道案内に関する注意

ブルーラインで、自転車で走る道が分かりやすくなっています。
ですが各島一周のラインと、しまなみ海道用の二本ラインがあり混乱することがあります。

写真では左の小道が、次の島に続く橋です。
左のブルーラインは続いており、直線と錯覚しやすいです。
逆に橋から下りてきた時も、右折か左折か迷いますね。

大きな橋が見えたら上りが始まる合図です。しっかり案内掲示板をチェックしましょう。
そして橋へ上る坂は、急に小道にそれるので注意ですね。
どちらも行く先がわかっていれば問題ありませんね。ぜひサイコンにルート登録を!

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原付バイクや歩行者と同じ道を走る(分岐点にも注意)

島をつなぐ橋の車道は高速道路です。つまり原付バイクが走れません。
ではどこを走るのか?それは自転車と同じ道を走ります。
細い坂道で原付バイクとすれ違うのは、ちょっと心の準備が必要ですね。

しかしサイクリングコースは、島しょ部の住民の通勤・通学の生活道路でも使われます。
歩行者が自動車にヒヤッとするのは、原付バイクに思う気持ちと同じかもしれませんね。
橋梁区間では、歩行者優先となります。
下り坂では、スピードを出しすぎないように注意してください!

そして突然現れる原付道と、歩行者・自転車道の分岐点があります。
何も考えずにロードバイクに乗っていると、迷い込むこともありそうです。
僕はやりました(笑)
しっかりブルーラインを追って下さいね!

海外サイクリストが多い

海外からのサイクリスト、特に台湾人が多い印象でした。
台湾の日月潭と提携しているからですかね。
(本人たちに聞いた訳ではなく、中国語から受けたイメージですけどね。)
さすがサイクリストの聖地です。海外の認知度が高まっている証拠ことですね!

タイヤがパンクしても、自販機でチューブが購入できる

パンクが連続すると、予備のチューブも底を尽きます。
せっかくのロングライドをリタイアのおそれが。
「多々羅公園」や「サンライズ糸山」では、自販機にチューブが用意されています。
こんな自販機みたことありません。そして嬉しい!

補給・休憩の計画(事前にしっかり確認を)

水分・エネルギー補給で困りかけた

トイレや休憩は、各島に公園があり済ますことができます。
しかしサイクリングコース上には、コンビニや道の駅が少ないです。
そのため水分やエネルギーの補給追加は、意識的に探さないと難しい印象です。

実際に、僕はボトルの水分が底を尽きました。
これは僕の補給の下手さにあります。
大体、「次に見つかったコンビニか道の駅に寄ろう」と補給がかなり受動的です。
これは皆さんも、思い当たるフシがあるでは?

事前に調べておくだけで、かなり差が出てきます。ぜひ抑えておきましょう!

各島の休憩場所の紹介(サイクルオアシス)

実はしまなみ海道には、多くの休憩できる場所があります。
それは「サイクルオアシス」。地元の住民が、休憩所を用意してくれています。
ここではトイレや休憩所だけでなく、空気入れや給水サービスをさせて頂けます!

なんて有難いことなんでしょう!
多くの設置場所がありますが、各島をゆっくり練り回るため島の各所に散らばっています。
日没までに縦断したい方は、サイクリングコース付近に欲しいはずです。

特に用意すべきは平地で島が大きい広島側の、「向島」「因島」「生口島」です。
Googleマップで見られるので、ぜひご活用ください!

往復での140kmライドを、成功させるためにしたこと

今回のサイクリングでは、今治から往復のロングライドを計画しました。
距離は140km、標高獲得1000mです。
時速25kmで往復8時間くらいの見積もりになります。

とはいえ今年の夏はかなりの猛暑で、35℃近くと熱中症アラートが出る程でした。
特に暑い昼近くは休憩を小まめにはさみ、長い時間走り続けるのは避けたいです。

そのため、日の出(6時)から走り始めることにしました。
涼しい午前中に往路を完了し、暑くなる復路では1時間ごとに休む作戦です。
やはり宿泊先はライド出発点から近い方がいいですね。

ボトルは給水量を考え、もちろん2本です。
問題なく終了できたのは、早起きのおかげですね。
夏は練習でも早朝ライドが快適です。
とはいえ、暑熱順化で暑さに適応できるのも重要です!

ロングライドの注意点(機材トラブルや充電に対する備え)

当たり前ですが、長時間ライド前には機器のチェック・充電が必要です。
(パワーメーター、ケイデンスセンサー、スピードメーター、サイコン、フロント・リアライト等)

ちなみに僕はこの走行で、スピードメーターの充電が切れました
すでに後半だったので、止まることなく走りました。
サイコンやライト類は、しっかり充電していました。
やはりボタン式の充電は、ロングライドでは不安材料ですね。
すぐに替えれるメリットも間違いなくあるので、予備電池は忘れずに!

ドライオイルの注油は1か月もしくは、300km程度が目安です。
ライドの前後では注油をしておきましょう。

上記でも触れましたが、水分補給は重要です。
水分の制限はせずに、補給できる所では水が余っていても寄りましょう。

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装備・持ち物リスト

今回の旅での装備を記載しておきます。
装備の忘れ物対策や、参考にどうぞ!

服装

  • ヘルメット
  • アイウェア
  • 長袖インナー
  • 半袖ジャージ
  • ビブタイツ
  • 靴下
  • シューズ

持ち物

  • スマホ
  • ガーミン スマートウォッチ
  • 補給食(羊羹、ウイダー)
  • 財布(緊急連絡先と保険証、現金)
  • ボトル2本(片方は水、片方は濃いめのbcaa+カロリー)
  • サイコン
  • フロントライト
  • リアライト

サドルバック

  • 予備チューブ
  • CO2ボンベ
  • 使い捨て手袋
  • タイヤレバー
  • 予備のボタン電池

ライトは日中であまり使うタイミングはありませんでした。

最後に

しまなみ海道は美しい景色だけでなく、体力と計画性が試される挑戦でもありました。
補給ポイントの確認や適切な休憩が、ロングライドの成功に繋がります。
皆さんのライドの参考になれば幸いです!