ワクワクの夏キャンプ!しかしアウトドアには死亡事故など、危険があるのも事実です。
水害などの事例から注意することを学び、安全に楽しむために必要なものを紹介します。
アウトドアの多くの事故例を集めたベストセラーが
「これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集」
かなり多くの事例がまとめられて面白いので、一読してみてはいかがですか。
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また、真反対の題名で
「この方法で生きのびろ!」というかなり古い本があります。
車ごと水中に落ちた時の対処法、橋から川に落とされた時の対処法、ワニに襲われた時など、かなりマニアックな内容です。
サバイバル好きなら楽しめますよ!
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川の氾濫による水没
事例:玄倉川水難事故
1999年には、神奈川県の玄倉川の中州でキャンプをしていたグループがいました。
会社仲間や婚約者・子供を含め、18人でのグループキャンプだったそうです。
大雨による増水で流され、子どもを含む13人が亡くなる事故が起きています。
果たして、なぜこのような水害が起きたのでしょうか?
対策①:洪水危険度や洪水予報、ダム放流情報を確認する
水害が起こりやすい地域
事故の背景としては、地域的に降水量が多い地域だったことがあります。
都合が悪いことに、雨天洪水警報が発表されておりました。
さらには上流にあるダムが決壊の恐れがあり、ダムの放流がされていたそうです。
都合の悪い条件が揃っています。
現地の人ではないため、豪雨で水没する場所だとは知らなかったと推察します。
自分を守るために、キャンプ地の特色や情報を得ている必要があります。
川の情報を手に入れる方法
「川の防災情報」では洪水予報やダム放流情報、水害リスクラインを公開しています。
またライブカメラから、上流の水位の上昇も確認できて便利です。
ぜひ水辺でのキャンプをするときは、川のリスク情報の確認をしましょう!
対策②:危険地帯を知る、設営場所を考える
川の近くで野営しない
当たり前のことなのですが、自分は洪水に遭わないだろうと思ってしまいます。
しかし対策をしなかった方が、水難事故に遭います!
今回の事故も、キャンプ指定地でない場所での設営でした。
水没する危険地帯を知る
ニュースのように、中洲は増水すると逃げ場がなくなります。
特に草木が生えてない河原では、水没する証拠となります。
川遊びするにしても必要な情報ですね。
川が氾濫する地域を知る
せめて高台にテントを設営するようにしましょう。
また川のカーブの「外側」は、氾濫しやすいです。曲がり切れなかった水流が溢れます。
テント設営は避けて下さい!
対策③:警告には従う、増水の予兆を感知する
水害前には、ダム管理者や警察官から退避勧告がされていました。
地域の方の助言には耳を傾けたいですね。
また水源が急峻な山々であれば、急激に増水します(鉄砲水)。
上流の水位が上昇すると水が濁る、上流からゴミが流れてくるため避難のタイミングです。
危険を感じたらすぐに退避してください!
大人でも川で溺れる水難事故
事例:相次いで大学生が川で流される
体力のある20代の男性でも、川に流され亡くなる例が後を絶たちません。
水難事故の半数は河川や湖です。
やはり7月、8月に事故発生率が高いです。
これは川が増水し氾濫していなくてもです。何故溺れてしまうのでしょうか。
参考サイト:東海テレビ
原因:想像以上に危険な河川
泳ぎ切れない川
川の流れが速い部分では秒速3mと、川の流速は一般人の泳ぐ3倍の速さです!
まず泳ぎきれません。
みんな川を渡りろうとしてしますのは不思議です。
流されて水面から見えない岩に激突することもあります。
冷水で足が攣る
小学校のプールで、水の冷たさは嫌というほど知っていますね。
学校用プールの水温は22℃以上です。
しかし川の水はそれ以上に冷たく、水温が20℃以下になることもあります!
この冷たさが、足が攣ってしまう原因となります。
身長より深い深水、川底へ引き込む渦
川の流れが速い場所によっては、水深2m以上で立ち上がることもできません。
川ってホント恐ろしいところなんですね。
もっと恐ろしいことに、複雑な川の流れで渦に引き込まれて川底から浮けないことも!
こういった場所で、酔った勢いで泳ぐのを想像してみて下さい。
いかに危険かわかると思います。
子供なんて、もっともっと危険です!
参考サイト:岐阜県庁
対策①:川で泳がない。
一番ベストな方法は、溺れないために水に入らないこと!
水難事故が多いところでは、遊泳禁止をしています。
しかし酔っ払うと気が大きくなり、判断を誤ります。
大人数で盛り上がっていると、川に入りたくなる気持ちもわかります。
そして退けなくなります。
ただ川の恐ろしさを理解し、適切な判断をすることが命を守ります。
命を守る行動を!
対策②:子供を含めライフジャケットを着用する(救命胴衣)
入水可能な川に入るにせよ、どなたでもライフジャケットが必要です。
足がつろうが体力を消耗せずに、救助まで浮いていることができます。
海のデータですが、海上保安庁はライフジャケット着用で生存率が3倍になるといいます。
絶対安心ではありませんが、着けて損はしません!
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参考サイト:海上保安庁
対策③:流れが速い場所、水位が深い場所を理解する。
川の中央部である「流心部」は、流れが速く深瀬になっています。
これが川を渡りきる障害となります。
また川が曲がった外側は「淵」と呼ばれる、いきなりの深みで溺れやすい部分があります。
子供はすぐに沈んでしまいます。
流れも複雑で、浅瀬に戻るのが難しくなります。
たとえ川に入っても、危険なエリアには近づかないでください!
対策④:浅瀬のみで水遊びをする
水位がくるぶしまでだったら、子供も溺れません。
キャンプ場によっては、子供用の川遊び場が併設している所もあります。
川遊びには十分なスペースでしょう。
とはいえ苔の生えた石は滑りやすいです。十分に気をつけてください!
対策⑤:溺れる子供・キャンパーは、救助ロープで助ける
十分注意していても、溺れたり川に流されることも考えられます。
溺れている方を、決して泳いで助けようとしてはいけません!
子どもを救助しようとして、巻き込まれて亡くなった方がいます。
泳ぎが得意な方でも、巻き込まれて亡くなっています。
救助するには、救命ロープなど引き上げるための紐を溺れた方に投げましょう。
救命ロープは水に浮きますが、なければガイロープで代用できます。
ただガイロープは5mだったりと限りがあります。
救命ロープは30mあるので、流される方に届かせるのに役立ちますね。
救命ロープは、人を浮かせる浮力はありません。
ペットボトルや水タンクなど、浮力のあるものを付けてもいいですね。
熱中症
事例:後遺症で脳に欠損がおきる熱中症
夏の野外活動についてくるのが熱中症。
近年は猛暑で、熱中症アラートがずっと作動しています。
熱中症では1000人に2人が亡くなり、後遺症が残るのが70人と言われています。
後遺症では脳梗塞のように、脳の機能が欠損することがあります。
休憩なしで部活をした高2女子が、熱中症の後遺症で17年以上寝たきりになりました。
ハイキング中に熱射病で亡くなった方もいます。
野外活動のキャンプでも他人事ではありませんね。
参考サイト:熱中症予防情報サイト
対策①:体調を整える
疲れや体調不調では、体温のコントロールが下手になります。
具体的には発汗量や、皮膚の放熱量が少なくなります。
寝不足や二日酔いは大敵です。
キャンプ前にワクワクしても、しっかり寝てくださいね!
また活動時間が長いと、疲労も溜まりやすくなります。
長い時間のハイキングで、同時に複数人の治療が必要になった例もあります。
アクティビティにしろ、キャンプ設営にしろ休憩時間を小まめにとって下さいね。
対策②:水分補給をしっかり(アルコールやカフェインは控えめに)
脱水状態でも熱中症を引き起こします。
夢中になると、水分をとるのも忘れて活動してしまいます。
小まめな水分補給をしっかりしましょう!
またアルコールやカフェインは、水分を失いやすいです。
過度な摂取は控えましょう(自己暗示)
対策③:夏キャンプにタープは必需品
熱中症の原因としては日差しの強さや、気温の高さがあります。
林間サイトでは日陰が多く、暑さも和らぎます。
しかし野原サイトでは、直射日光を防げません。
日陰を作るタープを忘れずに持っていきましょう!
最高に風通しが良い方法は、タープ下に自立式の蚊帳やインナーテントを張ることです。
プライベート空間はありませんが、通気性は保証します!
対策④:遮光性や通気性の高いテントを選ぶ
熱中症になるのは、直射日光だけではありません。
室内でも、テント内でも熱中症になります!
これは閉め切った密閉空間で、熱が逃げない環境だからですね。
太陽光を遮断する素材のテントを選びましょう!
綿を使った素材は重いですが、密なので建物のような影の厚さです!
ツードアのテントは風が通り抜けるので、体の熱を逃がしてくれます。
上部にこもる熱を、テントから開放するベンチレーターも欲しいですね。
「テンマクデザイン サーカスTC」は、すべて兼ね備えているのでオススメですよ!
対策⑤:直射日光を避けるたの工夫(設営方法、帽子)
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テントやタープが日光を遮るといっても、設営時には直射日光は避けられません。
帽子で頭部の日除けはしましょう。
僕は帽子は似合わずあまり被りませんが、炎天下ではその有難みがわかります。
早期や夕方にテントを設営するのもいいですね。
まとめ
以上、夏キャンプに必要な気をつけることを紹介しました。
- 川の氾濫に備えて、情報を収集する
- 川の特性を知り、安全にあそぶ
- 熱中症対策には、身体因子と環境因子から考える。
自然を楽しむ一方で、リスク管理には十分注意してくださいね。