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【冬キャンプ②】事故から学ぶ雪の恐ろしさとは?|低体温症・テント崩壊・雪崩・テント選び必要なもの紹介

キャンプ場では、低体温症や雪の影響による事故が起こり得ます。
トムラウシ山では、突然の気温低下で低体温症により多くの命が失われました。
さらに、雪の重みでテントが崩壊したり、雪崩が発生する危険も冬キャンプでは特に注意が必要です。事前の天候チェックと十分な装備で、キャンプのリスクを減らしましょう!

【冬キャンプ①】事故から学ぶ火の注意点・必要なものを紹介|焚火台・薪ストーブ・初心者・一酸化炭素中毒冬キャンプは焚き火や薪ストーブが欠かせませんが、火災や一酸化炭素中毒などのリスクも伴います。安全に楽しむためには、適切な火器の使い方や換...

夏キャンプでもなりえる低体温症

事例:夏山でおきた死亡事故

知識がないと死亡に繋がるのが、低体温症。
ツアーガイド含め、大人8名が夏の山で亡くなったのが「トムラウシ山遭難事故」です。
参加者全員が、低体温症に対する知識がなかったと言われています。

「低体温症」の原因

  • 体温が奪われる…低い体温、強い風、濡れたままの服・靴下を着用
  • 体の熱が作られない…満足な食事ができず、エネルギー生産できない

気温が急激に下がる冬、十分な防寒対策をしないと体温が低下して低体温症になりえます。
特に、夜間の寒さは厳しく、眠っている間に体温が下がりすぎてしまうケースがあります。

震えが始まったら、低体温症になったと考えるべできです。
しっかり対策をしましょう!

参考サイト:政府広報オンライン

濡れを防ぐレインウェア・防寒着用のアウター

トムラウシ山遭難事故でも、服・靴下の濡れ・冷えが原因の一つと言われています。
濡れた服を着替えられるよう、予備の服を用意しましょう。
体温低下を防ぐために、複数のレイヤーを着ることも大切です

インナーは日中の体温調節に大活躍ですが、圧迫感があり長時間には向きません。
アウトドア用のレインウェアは、軽く蒸しにくいのでオススメですよ。

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防寒対策のキャンプ用品

冬キャンプに欠かせないのは、防寒対策のできるキャンプギアです。
湯たんぽとしては、シングルウォールの水筒がつかえます。
豆炭アンカや、液体燃料を燃やすハクキンカイロも体を温めてくれます。

寒冷な地面から伝わる底冷えを防げる、寝床用の「コット」も快適です。
厚手の寝袋や断熱シートは、熱抵抗値(R値)が高いので寒さを和らげてくれます。
冬用には、-5~ー11℃でも使える「ナンガ」のシュラフが優秀ですね。

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キャンプ場の最低気温を確認

同じ都道府県でも気温は変わってきます。
標高は1000m上がるごとに、約6℃だけ気温が下がると言われいます。
またい内陸なのか、風が吹きやすいかなどで熱の奪われ方も変わります。

キャンプに行くときは、あらかじめキャンプ場付近の最低気温を調べていきましょう。
その日の天気予報で、雨に濡れる心配がないかの確認も必要ですね。

しっかり食事をとる(キャンプご飯)

キャップでは料理がメンドくさいから、あまり食べない方がいます。
しかし冬はエネルギー生産のために、炭水化物を中心にしっかり取りましょう。
乾燥した冬は水分を失いやすいので、鍋やスープも良いですね。

雪の重さによるテントの倒壊

事例:雪中キャンプでポールがゆがむ

深夜にいきなりテントが倒壊したようです。
どうやら大雪がテントに積り、重みでポールが歪んでいます
寝静まった夜に、いきなりテントが覆いかぶさったらパニックになりますよね。

定期的に雪下ろしをする

雪の重みで家屋も潰します。
水分をあまり含まない新雪でも、1立方メートル(m3)で150kgになります。
ヒト2人分と思うと恐ろしい!

積極的にテントに乗った雪は落としましょう!
天井に手が届かない時は、ホウキなど柄の長い棒を使いましょう。
寝る前には必ず雪下ろしをしたいですね。

重さに耐える、頑丈なのはティピーテント

動画投稿者さんのテントは、ドーム型テントです。
ドーム型の天井は傾斜が緩く、雪が積もる面積が大きいです。
また、ポールは横方向に対して弱いという欠点があります。
以上より、ドーム型のテントは雪の重さに弱いといえるでしょう。

一方、支柱が一本のみのティピー型テントは、傾斜が急で雪が積もりにくいです。
また強度として得意な縦方向に、ポールを使えています。
支柱が細すぎなければティピーテントは、雪に十分強いと言えます。

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ポリエステルは水分で重くなりにくい、コットン素材は結露に強い

ポリエステル素材は、あまり水分を吸いません。
そのため雪水でテント自体の重さが増えにくいです。
しかしその分、ポリエステルは結露しやすく天井から水が垂れてくることも!

コットン素材は、吸水しやすく結露しにくいです。
そのためデメリットとしても雪水を吸い、テント自体が重くなります。

一長一短ですね。

僕のオススメは、コットン素材に防水スプレーをかけて吸水を防ぐことです。
これにより結露のしにくさはそのままで、ある程度テントが重くなることもありません。

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大雪の備え、降雪量で避難も

就寝前に雪下ろしをしても、朝まで耐えられないこともあります。
タープは、雪の重さでバランスを崩しやすいです。
大雪が見込まれる時は、夜のうちに片づけておきましょう。

鎮火しきっていない焚き火は、テントが崩壊すると火事の原因となります。
一酸化炭素を防ぐためにも、絶対に放置しないでください!
鎮火しきらなくても、火消しツボには入れたいものですね。

降雪量によっては、キャンプの続行が不可能になることもあります。
テントの崩壊だけでなく、テント入口が雪でふさがれ埋まることも…。
天気予報によっては最悪のことを想定し、撤退する英断を!

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雪崩事故

雪の多いエリアでのキャンプ中に雪崩が発生し、巻き込まれるケースがあります。
積雪の多い山岳地帯では、雪崩リスクの高い場所を避けることが重要です。
現に長野県のキャンプ場では、雪崩危険個所に該当する所があります()。

特に1月、2月は雪が緩み、特に危険な季節となります。
急な天候の変化や積雪に備えて事前に天気予報を確認し、中止も考えましょう!

まとめ

夏のアウトドア活動でも、低体温症の危険は避けられません。気温の急変や濡れ、風などが原因となり、命の危険に繋がることがあります。しっかりとした防寒と体温管理を行い、低体温症を未然に防ぐことが大切です。

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