CANYON完成車のチューブレス化に挑戦しましたが、思わぬトラブルに直面しました。
後輪で空気が漏れる問題が発生…。
そこで一般的な解決方法を試行錯誤した結果、解決までの道筋をシェアします!
問題点:チューブレス化で空気入れで上がらない
前回は完成車として購入した、CANYON ロードバイクのチューブレス化を紹介しました。
前輪については問題点なく、サクッと15分で装着が終わりました。
しかし、裏では後輪には空気が入りきらない事態に!
バルブ部分からは、明らかに空気が漏れる音。
一体なぜ?
今回の原因は、完成車ならどのロードバイクでもあり得ることでした。
一般的な解決方法と、今回の問題点をまとめて紹介します!
解決方法
ビートが上がりきっていない
これは、チューブレス導入時によく起こる問題です。
クリンチャーと異なり、チューブレスではタイヤ自体に空気を貯めます。
解決方法は、強い圧で大量の空気を入れること。勢いが大事です。
タイヤの縁である、「ビート」を上げる難しさですね。
基本的にインフレーター付きの空気入れ、CO2ボンベが必要となります。
前輪は、インフレーターもなしに簡単にタイヤが膨らみました。
これはSchwalbe タイヤが、「フックレスリム」で簡単に装着できるからです!
初めはこれは本当に驚きました。初心者の方には、ぜひオススメしたいタイヤです。
ビートが上がらないと、空気圧が全くあがりません。
しかし今回の問題は、「空気圧は上がる→バルブ周りから漏れる」です。
別の問題ですね。
シーラントが不足している
ビートが上がっても、ホイールとタイヤの間には小さな隙間があります。
これを埋めるのが、液体のシーラントです。
初めは液が漏れていても、シーラントは空気に触れて固着します。
チューブレス タイヤでパンク穴を塞げるのは、シーラントのおかげですね!
シーラントがないせいで、空気が漏れ続けることは考えられますね。
しかし前輪タイヤは、シーラントを入れなくても問題なくビートが上がりました。
Schwalbe タイヤのおかげです!
前後タイヤで変化を確かめると、原因がわかりやすいと思います。
念のため、シーラントを入れてみましたが激しく漏れるだけでした。
このまま乾いて固まるのを待ってもいいですが、根本的な解決にはならなそうです。
チューブレス バルブの固定が甘い、締めすぎている
チューブレスでは、チューブの替わりに空気入れ用のバルブが必要です。
そしてバルブの周りは、ゴムパッキンで隙間を埋めています。
バルブの固定が緩すぎると、ゴムが上手く機能しません。
しかし逆に締めがキツいと、ゴムパッキンが変形して漏れる原因となります。
さらには、ゴム部分が破損する危険があります。
パナレーサーのチューブレス バルブは、六角レンチで締め具合を調節できます。
調節しましたが、漏れ具合は変わりませんでした。
ゴム部分の相性を考え、チューブレス バルブを替えてみる
ホイールの中には、バルブとの相性が悪いものがあります。
バルブのゴムが、上手くホイールとの隙間を埋めてくれないことが原因となります。
相性が悪ければ、バルブの交換で解決するはずです。
前輪ではパナレーサーのバルブで問題ありませんでした。
幸いにも、僕はリムブレーキ用のホイールを持っています。
念のため、そちらのチューブレス バルブを流用してみます。
やはり相変わらず空気が漏れる。
前輪では問題がなかったことから、相性の問題ではないですね。
他にも、ガスケットメイクでゴムパッキンを補強できるようですよ。
リムテープの貼りが甘い
リムテープの確認
チューブレス化には、ホイールにリムテープを巻く必要があります。
CANYON 完成車のホイールは、初めからリムテープが張ってあります。
初心者に優しい仕様です。
しかし、なんとなく察してはいましたがリムテープの貼りが甘いです。
ずばり、バルブ周りのリムテープがヨレています。
なんてこった。
バルブ部分から漏れていることからも、ここの容疑は強いですね。
リムテープのヨレは、バルブ近くが激しいです。
タイヤを外す時には、バルブ部分に負担がかからないように反対側から外していました。
CANYONから届く前には、すでにヨレていたのでしょうか?
前輪では問題なかったため、確認不足でした。
完成車で張ってくれていると、逆に気づきにくいのかもしれません。
リムテープの貼り直し
ホイールからリムテープを剝がしたら、脱脂しキレイにします。
バルブと反対から張っていき、ホイールの穴を数個分重ねて張ります。
バルブ用の穴を、空気入れ側から開けていきます。
バーテープ装着より簡単でした!
指を滑らして密着するため、手袋を装着してもいいかもしれません。
僕は親指に水ぶくれができました。痛い。
しかし親指を代償に、リムテープは完璧。
そして、タイヤの空気がしっかり入ります!
やっと問題が解決しました。よかった。
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その他の原因
他にも、バルブ栓が閉じないことが原因となります。
詳しく書くと、シーラントがバルブに固着して、上手く栓が閉じなくなります。
この場合には、バルブを外しシーラントの除去をしましょう。
まとめ
チューブレス化は、初心者には少し大変かもしれません。
しかし、一度問題を解決すれば快適なライドが楽しめます。
あなたもチューブレス化をしてみてはいかがですか?