キャンプ

【食中毒①】キャンプ・アウトドアの危険事例から学ぶ、初心者が気をつけること【生肉・料理・調理器具】

キャンプやアウトドアでの料理は楽しい反面、食中毒のリスクが伴います。
生肉や魚を調理する際の、基本的な注意点を守るための具体的な事例と対策を紹介します。
これらのポイントを押さえて、キャンプを安全に楽しみましょう!

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事例:BBQで生焼けの肉で食中毒(O-157)

夏にかけてキャンプ、BBQをする方が増えてきます。
それに伴い、全国的に出血性大腸菌(O157)の感染者が増加傾向。
発症すると、激しい腹痛や下痢、血便や高熱になることも。

できれば食べ物に当たって、数日間も苦しみたくないですよね。
楽しい思い出を壊さないためにも、ぜひ対策をしていきましょう!

対策①:生肉や野菜を十分に加熱する

当たり前の話ですが、とっても大切なことです。
生肉に存在し食中毒の原因となる細菌は、「カンピロバクター」「O157」です。
これらは動物の消化管に定着していて、洗ってもキレイに出来ません!

調理時には、十分に熱を通すことで死滅します。
重症な肝障害を引き起こす「E型肝炎ウイルス」も、一緒にやっつけることが出来ます!
生のレバーは美味しくても、食べたら感染します。

よくあるのは外側は焼けていても、中が生焼けのものです。
必要なのは、「中心部が75℃以上になる時間を1分間つくること」です。
これが分かりづらいんですよね。
串を刺して肉汁が透明、中が赤くないことが目印です。

ちなみに調理のプロであるシェフは、金串を使います。
金串を刺して唇に当てることで、芯温を測ります(冷たかったら唇は洗います)。
職人らしさがカッコいい!

また、2014年7月には静岡の花火大会で、冷やしキュウリで食中毒が起こりました。
野菜もしっかりと火を通すことで、食中毒を防げます。

出典サイト:政府広報オンライン

対策②:他の調理器具や食器に菌を移さない

肉や魚を十分に焼いても、やっぱり食べ物にアタリます。
それは調理器具を、汚れたまま使いまわすから。
不衛生な食品から、まな板などを介して交差汚染が起きます。

魚を切った包丁やまな板、生肉につかったトングは細菌がいっぱい
全て加熱するなら良いですが、サラダなどそのまま食べると危ないです。

もちろん触った手も汚いので、しっかり洗いましょう!
料理の時には、手袋をすると衛生的ですね。

まな板や包丁、皿などを洗浄する

もしも生肉や魚を捌いたら、その調理器具は洗いましょう。
煮沸消毒でもいいですね。

キャンプ場では水が限られているため、食器や調理器具が不衛生になりがちです。
ウォータータンクや飲料水を活用し、しっかりと清潔な水で洗いましょう!

アルコールで殺菌・清拭する

多くの細菌やウイルスは、アルコールで殺菌できます。
洗浄後は、布巾を使って清拭しましょう。

土や薪など不衛生な物を触るキャンプでは、手指消毒にも使えるのです。
僕はよく爪周りが赤く腫れるので、アルコールで予防します(爪囲炎)。
スプレー型のアルコールは、調理器具にも使いやすく便利ですね。

しかし、ノロウイルスはアルコールに抵抗力が強いです(効かないわけではない)。
そのため浸す位のアルコール量で十分に濡らし、30秒以上かけて殺菌してください。
また、清拭では二度拭きすると良いとされています。
ご家庭でもぜひ行って下さい!

食事用と調理用に器具を分ける(使い捨て)

使うたびに、いちいち調理器具を洗うのはメンドクサイ方も多いでしょう。
トングや箸などを、不衛生用に複数用意しましょう。
焼肉屋さんみたいですね。
使い間違えないよう、見た目から分かりやすい器具がおすすめです。

包丁やまな板を複数用意するのはかなりの手間です。
まず野菜などキレイなもの、そして不衛生な肉や魚を最後に切ると良いですよ。

そしてさらに、洗い物が増えるのが嫌いなあなた向け。
不衛生用に、使い捨ての物を活用しましよう。
燃やせば燃料になりますし、洗う必要もありません。
牛乳パックをまな板にしたり、落ちた枝を削って箸にすればSDGsとしても優秀です!

対策③:料理・食事までの常温放置をなくす

食材を生ぬるい室温で放置していませんか?
菌はそんなぬるい温度が大好きです!
特に夏場は微生物が繁殖しやすい温度です。
よく母親に、「お弁当は日に当たらない所に置きなさい」と言われたのを思い出します。

生鮮食品はキャンプ場近くで買う

一番簡単でラクなのは、キャンプ場近くのスーパーで食品を買うことです。
テントを設営して、調理直前に買いに行けばいいだけです。
鮮度もバツグン!

キャンプ場によっては、近くにスーパーがないこともあります。
車で往復40分以上かかることも。僕は一回それでやらかしました。
しっかりアクセスの良さを事前に調べて下さいね。

クーラーボックスや保冷剤で、直前まで冷やす

こだわりの精肉店のステーキ肉って美味しいですよね。
キャンプ場近くに質の良い肉があるかは、行ってみないとわかりません。

クーラーボックスを活用して、直前まで食品を冷やすのがお決まりです。
2Lのペットボトルに水を凍らせておくと、保冷剤として使えます。
溶け始めると、冷水としても使えますよ!

アイリスオーヤマ製品はぶっちゃけ高いです。
しかし、その分だけ保冷力は保証します!
またクーラーボックスは、むやみやたらに開封しないように注意してくださいね。

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缶詰やレトルトパックなど、保存食を使用する

最後に紹介するのが、保存の効く食品を用意すること。
サバや焼き鳥の缶詰などは、簡単なおつまみとして優秀ですね。
料理にこだわらないソロキャンプなどをするなら、レトルトカレーも簡単です。

僕は災害用に缶詰を買っておいて、期限が来る前にキャンプで堪能します。

余った時間を、存分にキャンプ時間にあてましょう!

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まとめ

キャンプでの食中毒は、適切な調理と衛生管理でほとんどは防ぐことができます。
(とはいえ気をつけることはたくさん。次の記事もみてくださいね。)

  • 生肉や魚は十分に加熱
  • 調理器具の使い回しに注意
  • 食材を常温で放置しない

これらの対策を実践すれば、アウトドアでも安全で楽しい食事を楽しむことができます。
楽しいキャンプの思い出を守るために、しっかりとした準備と対策を心がけましょう!

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