「軽くて便利そう!」と注目を集める固形燃料。もちろん、固形燃料にも弱点があります。
事前に理解しておくことで対策ができますし、不満も少なくなるはずです。
キャンプ場で慌てないよう、デメリットを克服した固形燃料・便利アイテムも紹介します。

固形燃料の弱点と対策方法を紹介
いくら軽くて便利な固形燃料でも、実際に使ってみると「おや?」っと感じることも。
完璧なキャンプ道具とは言えません。
実際に使ってみると、いくつかの弱点が見えてきます。
けれど、それらは事前に知っておけば簡単に対策できるものばかり。
固形燃料の主なデメリットとその対処法、さらには便利なアイテムも併せてご紹介します。
火力・燃焼時間を調整できない
その火力はやや弱めで、強めることもできません。
放置で調理できるし、それが良い所でもあるんですがね。米を炊くには不満。
タイプにもよりますが、1個あたり15〜20分くらいの燃焼が一般的です。
これ全部を解決するのが、「ニチネン」のアウトドア用固形燃料です。
250gとメリットが小さくなりますが、火力が良く燃焼時間が150分と長い!
煙がでないのも好まれるポイント。もっと大きなタイプもありますよ。
さらにフタで火力調節ができ、鎮火もできるアイテムです。何度も使えますね。
ゴトクも要らない「完結型」で愛用者も少なくないです。
強風に弱い
特に火力が弱めなため、風が強いと調理に時間がかかることも。
あとでも触れますが、固形燃料の消費数も増えます。これはもったいない。
そこで活躍するのが「防風機能つき」のキャンプ用品です。
画像ような防風板は、火が安定して便利です。
しかし、サイズや重量の点で固形燃料の「軽量・コンパクト」という魅力が薄れます。
おすすめは、「ミュニーク」や「エスビット ポケットストーブ ミディアムWS」。
どちらも軽いのにゴトク・防風が一体化しているため、風に強く安定して調理できます。
各アイテムの詳細は次の記事で触れますので、ぜひご覧ください!
長期保存すると消えてなくなる
固形燃料はアルコールのため、乾燥すると揮発するんです。
まるで火をつけた後のよう。初めはビックリしました。保存方法を間違えないように!
サランラップやジップロックにいれて保存、持ち運びしましょう。
密閉された「ジェルタイプ」なら、揮発しにくいです。
下のニチネン製ジェル燃料は、通常より2倍の長期保存なのでおすすめですよ。
使用量を見誤ると調理できない
そうすると思ったより沸騰・調理に時間がかかることも。
準備していた固形燃料では「数が足りない」なんて考えたくないですね。
それに燃料に限りがあるので、初めに決めた目的以外で使いづらいです。
余っていなかったら、追加でお湯を沸かしたりできません。最低限の調理だけ。
持ち物に余裕があるなら、予備を2-3個多めに装備しましょう!
持参する数を最小限にしたいなら、「何に何個使うか」を事前に計画することが重要です。
想定外の調理には対応しづらく、その場のアドリブが効きません。
そういう意味でではセンスを問われますし、「上級者向け」なのかもしれません。
複数の持ち運びが便利な「エスビット製」は、荷物を圧迫しにくいです。
もちろん上で紹介したニチネン製のものは、残量の心配が少ないです。
余裕を持ちたいなら、多くの燃料を運べるアルコールストーブも良い選択かもしれません。

デメリットを踏まえた「サブ燃料」としての使い方
以上のように、固形燃料は様々なデメリットがあります。
それでも使いたい。なにも「メイン燃料」として使うだけが、活躍の場ではありません。
ここでは「サブ燃料」としての使い方を紹介します。
焚き火の着火剤として使う
薪や炭に着火する際、強力な着火剤として使うと簡単に火が起きます。
マッチだけではなかなか着かないです。ややお高くつきますが、着火には丁度いい!
「アルスト」や「ガス缶」と違って、炭が落ちるのを気にせず使えるのがいいですね。
また火起こし器と併用すると、さらに簡単に火付けが楽になりますよ。

予備の熱源として備蓄
でも、ガス缶をもう1つ持つか迷いますよね。できれば持ちたくない!
メインのバーナーが、万が一使えなくなった時の予備の熱源としても安心です。
数個忍ばせておけば、思わぬアクシデントにも対応できます。
固形燃料はコンパクトなので、追加であっても荷物を圧迫しない!
長時間使わないことを考えて、ジップロックなどで密封を忘れなく。

まとめ
固形燃料には確かに「弱点」があります。
ですが、ポイントを押さえて使えば、軽量キャンプにぴったりな優秀アイテムです。
火起こしや予備熱源としての「サブ使い」まで含めると、活躍の幅は広がりますね!
次回は、固形燃料を活かす便利な道具や活用シーンをご紹介します。
あなたのキャンプにピッタリの使い方を、ぜひ見つけてください!
