薪と比べて、安定した火の「炭」。
実は、炭にもそれぞれ特徴があり、目的に合ったものを選ぶことで快適に使えるんです。
この記事では炭の種類を比較し、キャンプスタイルごとにおすすめを紹介します!
炭の種類と特徴
「こだわりのキャンプ飯」なら、火力調節や火持ちのよさが必要です。
製法や産地によってバラつきはありますが、メリットとデメリットをまとめました!
成型炭 | 豆炭 | 切炭 | オガ炭 | 備長炭 | |
火付き | ◎ | ○~◎ | ○ | △ | × |
火力 | ◎ | △ | ○ | ○~◎ | ◎ |
火持ち | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ |
煙 | 少 | 並 | 並~多 | 並 | 並 |
成型炭(火付けしやすい)
ヤシの繊維を利用したエコなアイテムです。
マッチで簡単に火が着き、「キャンプ初心者向け」です。
ドーナツの様に空いた穴が、良い仕事をするんです。
サクッと肉焼きや、炒め物をするのに便利ですね!
煙が少ないのもポイント。
火付けの難しい備長炭や、オガ炭の火起こしにも役立ちます。
豆炭(あんかに重宝)
安くてちっちゃな炭。それが豆たん。
BBQでも使えますが、火力は小さめです。
火付きには着火剤や、コンロが必要になってきます。
火の強さは弱めですが、そこがミソ。
冬キャンプでは「豆炭あんか」で、体を暖めるのに最適です!
火持ちも悪めですが、あんか内では12時間以上暖かいですよ。
切炭(ド定番アイテム)
ザ・一番よく見かける「定番の炭」。
ホームセンターでも揃えられ、手に入りやすいですね。
切り揃えられているため、継ぎ足しのタイミングが分かりやすいです。
火付けそこそこ、火力そこそこ、火持ちそこそこの平均さん。
得意な分野がありませんが、手軽に使えるアイテム。
逆に言えば、どんな状況でも使いまわしがしやすいです!
オガ炭 備長炭(備長炭に近いが爆ぜにくい)
木材の「おがくず」を再利用したのがオガ炭。
こちらは備長炭と同じ製法で作られ、その性能も近いです!
なのに安い。爆ぜにくい。ちょっと火が着きやすい。
人工物感があり風情はありませんが、それを上回るポテンシャル。
切断木炭に飽きた、中級者にオススメしたい燃料です!
備長炭(一度は使いたい高級炭)
うなぎの蒲焼イタリアン料理など、「プロの料理人」が扱う備長炭。
父親が、嬉しそうに使っていたのを覚えています。
火持ちと火力は抜群ですが、火付きが悪く価格が高いです。
爆ぜないように、弱火からじっくり火起こししていく必要があります。
かなり上級者向けですが、味方につければ心強い!
安定した高火力により赤外線を放出し、お肉に旨味であるグルタミン酸をつくります。
さらにガス熱と異なり、水に変化する水素(H)を含まない熱で、「外はパリッと」!
最高の料理を作る、ここぞという時に試してみては?
スタイル別おすすめ炭の選び方
じゃあどういう時にどの向いているんだよ、という方にはこちら!
あなたのアイテムに合わせた炭選びを紹介します。
迷ったら、平均的な「切炭」を選ぶと使いまわしがききますよ!
焚き火台で使いたいなら?
ぶっちゃけると、何でもいいと思います(笑)
だって見ているだけで楽しいですもん。
しかし、暖をとるのが目的なら、火力のある成型炭、切炭、オガ炭でしょう。
風情を求めるなら、天然素材の切断木炭がおすすめ。カットしていなくてもいいですね。
あとは「楽しみたい時間、料理もするのか」で表から好みの炭をどうぞ!
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本格的なキャンプ料理(炭火焼き)をしたいなら?
「カリカリ、フワフワ」のステーキ肉や、魚の丸焼き。
もうお分かりの方も多いでしょうが、安定した強火力のオガ炭と備長炭がおすすめです。
料理好きなら、備長炭を使いたいからレシピを考えてしまっているのでは?
考えるだけでキャンプが楽しみになりますね!
卓上の小型グリルには?

小さなグリルで、サクッと楽しむには?
お手軽に火付けができる、成型炭と豆炭がおすすめです。
炭も小型で、コンロに入りやすいですね。
火持ちが短いので、鎮火した灰の処理も手早くできます!
BBQで手軽に楽しむなら?
火持ちと火力が並以上の、切炭とオガ炭がおすすめです。
備長炭は値段が高いですし、オーバースペックでしょう。
火起こしの難易度は上がっていますが、下で解決策を紹介します!
テント内でも暖をとれる「豆炭あんか」
そんな時は、寝袋を暖められる豆炭あんか!
もう答えはでていますが、豆炭が使えます。
僕はステンレスボトルを「湯たんぽ」にしていますが、こちらの方が保温が良いですね。
1粒の豆炭はたった約5円。低温やけどには気をつけたいです。
焚き火で豆炭を加熱しておけば、手間もほぼありませんよ。
炭の使い方と火起こしのコツ
天候にもよるので、なかなか難しいですよね。
「火が着きやすい素材」から「火が着きにくい素材」へバトンタッチすることが重要!
例えば、着火剤→成型炭→備長炭と火力をレベルアップしてくことです。
ゴリ押しするなら、ガスバーナーで火炙りを!
火が消える理由は、「強風や無酸素状態」のためです。
火起こし器を使えば、風を防ぎながら酸素を供給できますよ!
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まとめ
炭選びを間違えると、火起こしが大変だったり、思ったように料理ができなかったり。
でも、自分のキャンプスタイルに合った炭を選べば、快適に楽しめます!
初心者なら火付きの良い成型炭や豆炭、じっくり料理をするならオガ炭や備長炭が最適。
あなたは薪と炭、どちらが好きですか?


