冬は雪がなければ、問題なくロードバイクに乗れると思っていませんか?
実は冬ならではの危険が潜んでいます。最悪事故につながることも!
雪国出身の僕から、自転車で気をつけるべきポイントと対策を紹介します!
濡れて見える路面が、スリップの危険
本当に怖いブラックアイスバーン
しかし、実は濡れてみえるだけの道が凍っていて、ロードバイクごと転倒する恐れが。
これを「ブラックアイスバーン」といいます。
見た目では全くわからず、ただの濡れた路面にしか見えません。
転倒しなくても制動距離が伸びるので、止まり切れずに事故に遭うことも。
とても気づきにくいので、かなり危険です。
参照:首相官邸をもとに作成
ライドの時間帯やルート選択を
特に、気温が低い朝練の時間には注意です!
日が昇ると氷が溶けやすいため、昼以降のトレーニングがオススメです。
日陰になりやすいトンネルの出入口や、林間の道は凍りやすいです。
急なハンドル操作やブレーキは、転ぶ原因に。
もしものために、あらかじめ徐行を心掛けましょう。
高強度ができない冬は、低強度LSDや室内トレーニングも良いですね。

余談:除雪剤でホイールやフレームが傷む
除雪剤として使われる「塩化カルシウム」。
雪国では「塩カル」と呼ばれ、道路が凍らないように地面に撒きます。
この塩カルが、ロードバイクに良くないんです。
フレームの塗装剥がれの原因になります。
さらにはホイールやチェーン等の金属パーツを錆びさせます。
最悪パーツの交換です。
早めに水を使って洗車をして下さい!
洗車後は、ドライブチェーンなど金属部分に使える「保護スプレー」がオススメです。
僕も使っています。
甘ったるい匂いがしますが、オイル被膜で撥水・錆び防止できますよ。
ロングライドや通勤で事故のリスク
「薄暮」では、ロードバイクが認識しにくい
この魔の時間帯では、交通死亡事故が増えます。
サイクリストも、他人事ではないですね。
冬は日没が早いため、通勤・通学では気をつけたいものです。
ロングライドでは、パンク等で夕暮れまで計画がずれ込む可能性も。
周囲の視界が悪くなり、お互いの発見が遅れることが原因です。
ただでさえロードバイクは思ったより速く、車が距離や速度を見誤ることがありますね。
昼間でも、車が急に曲がってきてヒヤッとした経験がある方も多いのでは?
参照:警察庁をもとに作成
日没前からライト点灯、目立つ服装にする
「薄暮」は、日の入り前後1時間です。
まずは早めのライト点灯を心掛けましょう!
早く点灯しすぎて悪いことはありません。
ロングライドでは、余裕をもってスケジュールを調整したいですね。
最悪の場合、輪行できる準備を忘れずに!
服装についても。あなたのウェアは何色ですか?
多くのサイクリストが好む黒などの暗い色は、車では事故に遭いやすいといわれています。
僕も黒色のジャージが大好きです。合わせやすいですしね。
しかし、白色は事故率が圧倒的に低いそうです。
雪で溶け込まない限り、意外と白色の服装もありなのかもしれませんね。
できれば夜間の視認性を高める、「再帰反射」のついたウェアをどうぞ!
冬はサイコンやライトがすぐに消える
寒いとバッテリーの消耗が激しい
でも、なぜ危険なのでしょう?
ライト・サイコン・スマホのバッテリー等が、通常より早く減ります。
サイコンやスマホでは、GPSやマップが見れず帰れないことも。
Di2バッテリーでは、ギアが変えられなくなります。
気づかずにライトが切れると、視認性低下につながり危険です。
普段から、充電の減りには気をつけたいですね!(自己暗示)
対策
ロングライドでも同じ対応となります。
もちろん走行前に、デバイスをフル充電が大事です。
バッテリー式では、予備のライトを持っておくと安心ですね。
ボタン式電池のライトなら、予備の電池と交換するだけで復活!
電池は、コンビニでも買えるのが大きなメリットですね。
スマホの寿命が短かった時期は、モバイルバッテリーを装備することもあります。
なかには重さ200g以下のものもありますが、ここは性能とのトレードオフです。
ソーラー式のサイコン「Edge 840」は、なんと稼働時間32時間あります!
充電の必要がなくなるわけではないですが、2日分あれば十分ですね。
長い距離を走れる方ほど、メリットが大きくなりますよ。
まとめ
冬のライドは見えないリスクが多く、慎重な対応が求められます。
ブラックアイスバーンによるスリップ、薄暮による視認性の低下、バッテリー消耗…。
どれも気をつけたいポイントばかり!
準備を万全にして、寒い季節のサイクリングを楽しんでくださいね!
