ロードバイク

Favero Assioma Pro RS-2 インプレ|セッティング・使用感

Favero Assioma Pro RSを実際に使ってみた結論から言うと、
「高い以外に不満がないパワーメーター」でした。
セッティングは簡単、重さも気にならず、データ精度への信頼感が高い。
片側計測から乗り換えた立場で、正直にレビューします。

特に「片側計測に限界を感じている人」、
「パワーメーターの導入を検討している人」の参考になるはずです。

セッティングは拍子抜けするほど簡単だった

パワーメーターの導入と聞くと、
難しそうなセッティングを想像するかもしれません。
ペダル型のPro RSは、ペダル交換と全く変わりません。

六角レンチ1本あれば、初心者でも15分以内でセッティング完了します。
サイコンとのペアリングもBluetooth・ANT+で自動認識。
メーカーアプリでパワーメーターの起動も数分です。
クランク長だけ手動で設定すれば、すぐに計測できる状態になります。

ペダル交換に使う六角レンチはいいものを

高価な機材のネジをなめる恐怖は、想像以上です。
ペダルの取り付けには強いトルクをかけるため、
精度の低い工具だとネジ穴を壊すリスクがあります。

安くて精度が高い定番はWera(ヴェラ)です。
長めのタイプを選ぶとしっかりトルクをかけられます。
これを機会にひとつ持っておくことをおすすめします。

使ってみて気づいた3つのこと

01

重さを感じることがない

左:Assioma Pro RS, 右:ULTEGRA

パワーメーターは「重くなる」というのが常識でした。
特に両側計測モデルは、センサーが左右に入る分、
重量増加が避けられないと思っていました。

しかし、Pro RSは両側計測で247g。これは凄いことです。
上位モデルのアルテグラペダル(PD-R8000)とほぼ同じ重さです。
つまり「パワーメーターだから重い」という感覚がありません。

Qファクター(ペダル間の横幅)も純正SPD-SLとほぼ同じです。
新しい機材を入れても違和感を感じない」。
派手な変化がないからこそ、いつもどおりのペダリングができます。

02

両側計測で、数値への信頼感が大きく変わった

上:両足測定(Favero)/下:片足測定(4iiii)

片側計測は、片方の脚のデータをもとに全体を推計します。
左右差がある場合、その推計は必ずズレます。
なんとなくパワーが安定しない」「ケイデンスとパワーが比例しない
という感覚の正体は、測定精度ではなく、この構造的な問題だったりします。

Pro RSは左右それぞれのペダルで独立して計測します。
私の場合は利き足が右足(測定していなかった側)、
両側計測へ切り替えたことで平均パワーの表示が安定しました。

画像のように、片側測定の4iiiiはパワーがケイデンスや速度と比例していません。
ペダリング下手ゆえですが、「あと5W」が反映できずキツい(負荷は一定)。
両足測定のFavero Pro rsでは、パワーの高低に他数値が追従できているのが明確です。

「数値が正しいかもしれない」という感覚ではなく、
「ちゃんと測れている」という安心感がある。
この違いが、トレーニングのモチベーション大きく関わることを痛感しました。

03

バッテリー充電をほぼ気にしなくていい

アプリ連携のアップデートで充電延長

近年のロードバイクは周辺機器にあふれています。
サイコンやスピードメーター、心拍計、Di2など…。
ライド中に充電が切れたときのダメージは思った以上に大きい。

アップデートによりPro RSのバッテリーは160時間駆動に変更可能!
そこらのサイコンより充電頻度が低いというのが正直な実感です。

ライドのたびに充電状態を気にしなくていい。
そしてUSB-Cなのでケーブルも共用できます。
この「ストレスゼロ」の積み重ねが、
長く使う機材では想像以上に効いてきます。

サイクリングダイナミクスが面白い

Pro RSには通常のパワー計測に加え、
「踏み方」を4つの指標で数値化する機能があります。
PCO・パワーフェーズ・トルク効率・ペダルの滑らかさ——
左右それぞれのデータが見えます(経時的に確認も可能)。

実際に使って面白かったのは、踏む重心を確認できる「PCO」です。
Specializedの「内反ウェッジ」を入れることで、
踏み込み位置が中央側に補正されているのが
データとしてはっきり出てきました。
「効いているはず」という曖昧なものが、しっかりとデータで明確化されました。

パワーフェーズはサドル高や前後位置の見直し、
PCOはクリートやウェッジ調整の確認材料になります。
「なんとなくの感覚」にプラスして数値で検証できる。
通常のパワーメーター以上の価値がここにはあります。

サイクリングダイナミクスは奥が深く、使いこなすには時間がかかります。
ただ対照実験をしたり、情報を調べながら模索するプロセス自体が楽しく、
「データがある」というだけで、トレーニングへの向き合い方が変わります。
最初は見方が分からなくても問題ありません。
まずは左右差を見るだけでも十分価値があります

総評:「高い」以外に不満がない

強いて言えば、価格の高さと、
サイクリングダイナミクスを使いこなすには時間がかかること。
ただ使えば使うほど「高かった理由」が理解できる機材でした。

セッティングは簡単、重さは気にならない、充電は忘れるくらい持つ。
両側計測でデータの信頼性が高く、ペダリングの改善まで数値で見える。

高いけど、後悔しないパワーメーター
私にとってAssioma Pro RSはそんな機材でした。
それでもほぼ同じ機能を持つ「Garmin Rally」より安い値段です。
決して安い買い物ではないからこそ、
購入前に一度比較しておくことをおすすめします。

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