ロードバイク

ホイールより空力良し?エアロソックスの効果を検証|UCIルールと風洞データ

ロードバイクで空力を改善なら、まずエアロソックスが良いアイテム。
ぶっちゃけると、予算が限られているならホイールよりコスパが高いです。
ただし現在のホイール次第で例外もあり、この記事でその根拠を解説します。

エアロソックス ディープホイール
価格 3,000〜6,000円 10〜40万円以上
削減ワット数 3〜8W(複数ブランド計測) 数W〜数十W(比較対象次第)
費用対効果 非常に高い 現在のホイール次第
導入の簡単さ ◎ すぐ使える タイヤ・スプロケット装着の手間

UCIが規制に乗り出すソックスの効果

世界のレースを統括するUCIが、ソックスの長さを規制するルールを設定しました。
規則1.3.033の上限は、「外くるぶし中央から腓骨頭中央までの半分」としています。
大会では定規で靴下の長さを測る「ソックスポリス」が出動するくらい。

素材などの空力の差がでないようにするための対処です。
「靴下の有無が結果に影響しうる」という事実は面白いですね。
それほどまでにソックスが与えるエアロ効果が高いといえるのです。

この規定は主にUCIルール適用レースが対象です。
一般的なライドでは、長さを気にする必要はありませんね。
シューズカバーで有名なveloTozeから、チート級に長いエアロソックスが出ています。

参考:UCI公式規則ページ

空力の8割は「人体」というコスパの原点

正面から見ると身体の割合が大きい

ではなぜそこまで規制するほど、効果があるのでしょうか。
時速35km/hを超えると、空気抵抗の主な原因は人体になります。
脚・腕・体幹・頭部など人間が、抵抗の7〜8割を占めるほど影響が大きいのです。

つまりホイールを高級化しても、ウエアの乱れひとつで効果が消えます。
空力改善では、まず人体側を見直すことが費用対効果の高い選択になりやすいです。
エアロソックスはその中で、最も安価に実行できる最強のアイテムですよ。

境界層をコントロールする溝とディンプル

生肌は空気抵抗を増やす

なぜソックスは生肌より速いのか、理由は「境界層の制御」にあります。
すねの生肌は空気がすぐ剥離し、後方に大きな乱流を作ります。
これが「大きな渦(負圧)」を生み、引きずり抵抗の原因となります。

エアロソックスの縦溝やディンプルが、気流を脚の表面に沿わせます。
ゴルフボール表面の「ディンプル」と同じ原理ですね。
後方の乱流が小さくなることで、引きずり抵抗そのものが減ります。
生肌を覆う面積が増えるほど、削減できるワット数も増えます。

風洞データで実際のワット数を検証する

ここからは風洞データで、各エアロソックスの効果を検証します。
複数のブランドが独自にテストを実施し、結果を公表しています。

ブランド 速度 削減W 備考
SILCA 30〜45km/h 4〜8W メーカー風洞試験
Rapha 40km/h 約4W 独自テスト
SwissSide 45km/h 3〜6.5W 独自テスト

各ブランドで近い傾向が出ており、再現性あるといえるでしょう。
パワトレで「5W」増やせるといったら数千円なんて喜んで出します
もちろん走行条件やライダーの体格によって、実際の効果は変わります。

条件によって異なりますが、40kmのライドでは数十秒短縮の可能性があります。
ホビーライダーでは速度も恩恵も低くなりますが、向かい風では馬鹿になりません。
なにより「1W」あたりを削減するための価格がホイールより低いのがおすすめの理由です。

新規ホイールを考える前に、「エアロソックス」の導入が賢いと言えますね。
SILCA製品は、UCIルールのギリギリを攻める19.5cmの長さです。
大会でも使えるため、迷ったらSILCAで問題ないでしょう。

参考:SILCA公式ページ(Aero Socks)

足元のもう一つの伸びしろ「TTシューズカバー」

足元にはもう一つ、見落とされがちな空力の伸びしろがあります。
シューズのBOAダイヤルやストラップが作る凹凸を覆い、乱流を減らせます。
veloTozeの実測では、時速45kmで5〜7Wの削減が報告されています。

真夏には適しませんが、秋から冬と春には間違いなく戦力になるアイテム。

まとめ:まず足元から、次のステップへ

まず試すなら、5千円前後のエアロソックスがおすすめです。
現在のホイールに関係なく、今日から導入できる点が最大の魅力です。
エビデンスで裏付けられた数少ない「確実に効くアイテム」のひとつです。
それでも究極を求める場合にディープホイールを候補にどうぞ!

まず1足試すなら、「SILCA」がおすすめです

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