チューブレスタイヤのデメリットは、メンテナンスが大変なこと。
マックオフのサイトでは、シーラントの掃除が「水で洗い流し可能」と謳っています。
でもこれって本当??実際に購入して試してみました!
それぞれの特徴や使用感、乾燥後の状態までを詳しく紹介します。
実験するシーラントの種類と比較
シーラントは、チューブレスタイヤの空気漏れやパンクを防ぎます。
高速走行時にパンクを防ぐことで、大きなケガのリスクを減らせます。
おすすめのシーラントで比較しました。
Muc-Off シーラント(ロードバイク特化)

- 香り:ベリー系に近い甘さのある香り。
- パンク性能:最大7mm。
- 粘度:非常にサラサラで、流動性が高い。
- 外観:ピンク色。固形物は見当たらず、泡立ちやすい。
- 膜形成:傾けると表面に「薄い膜」が残る。
MTB用のものと比べるとシャバシャバで、瞬時にパンク穴にシーラントが入ります。
ロードバイク用は傾けるとすぐに飛び出すため、注入時は慎重に。
Vittoria シーラント

- 香り:化学的でシリコンっぽい匂い。
- パンク性能:最大5mmまで塞ぐ。
- 粘度:マックオフよりも少し粘性が高い。ヌメっとした感じ。
- 外観:白色。赤い粒が含まれており、沈殿物も見られる。
- 膜形成:傾けると液体の弾き方が強く、水滴ができる。
沈殿物が固まってる箇所もあります。
これは大容量で、封を開けてから時間が経っているためかもしれません。
シーラントの乾燥実験の条件

乾燥させた時の条件は下記のとおりです。
- シーラント量: 約10g
- 条件: シーラントをほぼ振らずに使用(粒子をできるだけ少なく)
- 温度: 5-20℃
- 容器: マイプロテインのスクープ
まずは室内に放置し、経過を観察します。
ここからどちらが早く乾燥するか、水で洗浄できるのかを検証していきます。
4日目までの様子
どちらも見た目の変化は少なめです。
シーラント量は徐々に減少している印象。
乾燥まではまだまだ時間がかかりそうなので、屋外に出して乾燥を早めました。
固まる様子と乾燥度合い
乾きにくさ(シーラントの寿命)

5日目でどちらも乾燥して固まっていました。傾けても零れず。
一応マックオフが完全には乾ききってなかったので、さらに1日放置した結果です。
マックオフ
泥のような状態のまま。濡れて見える。
完全には乾ききらず。
ビットリア
完全に乾燥し固形化。カピカピでゴムのよう。
僕は、ビットリアシーラントのこの鈍い反射をしっています。
一度固まってダマにしてしまったことがあります(詳細はこちら)。
「マックオフは乾きにくいシーラント」といという謳い文句は間違いないようです。
寿命としても、マックオフの方が長いといっていいでしょう。
シーラント量の変化

シーラント量の変化を重さで確認しました。
重さを計ってみると、軽いのはマックオフのシーラントでした。
驚きました。マックオフは濡れて見えるのに…。
- マックオフ: 10.7g→ 4.9g (-5.8g)
- ビットリア: 10.6g→ 5.5g (-5.1g)
しっかりゼロ点合わせしてあります。
スクープの誤差はあっても0.2g程度ですが、順位は変わらないでしょう。
「乾く=減った水分量も多い」と思っていましたが、間違っていたようです。水分比の差?
物理的に除去できるか

タイヤ内で固まった際に、手やウエスで除去できるかの実験です。
素手や綿棒で触ってみました。
マックオフ
やはり湿った感触。素手で押すと液体が浸み出てくる。柔らかめ。
固着していないためか、容器から剥がせる。
完全に乾燥した側面の固形も、簡単に剝がせた。
ビットリア
素手で押すと沈むが、ほぼ原形のまま。ゴムを押している気分。
容器にピッタリ密着して剥がれず。接着が弱そうな側面のカスも剥がせず。
綿棒でこそげ落とすのも難しい。
マックオフのシーラントは、乾燥しにくいことでタイヤから除去も簡単そうです。
また「完全に乾燥しても簡単に取り除ける」という文句も間違いなさそうです。
水を使った掃除のしやすさ

前述の通り、シーラントを水で洗い流せると記載あるのはマックオフ(サイトより)。
各容器に同量の水分をいれて、シーラントの変化を確認しました。
マックオフ
水をいれると、シーラントのピンク色が水に移る。
粘土の様だったが、水で洗い流されて柔らかくて白いラテックスが表出。
底にこびりついたカスも綿棒で掃除できる。
ビットリア
水を入れても混ざることはなし。綿棒でつつくが変化なし。ただの固体と液体。
側面部を強くこすると剥がれるが、本当にゴムのよう。水なしでも頑張れば取れたかも。
さらに水を加えても変わらない。
マックオフもさすがに固着していると、水で洗い流すことは難しそうです。
多少は手でこするのがよさそうです。
ちなみに水を増やして浸けてみましたが、溶けたり砕けることはありませんでした。

マックオフでも、全てが水で流せるわけではなさそうです。
おおよそ評判通りの結果でした!
総評: メリット・デメリットの比較

パンク耐性
マックオフは、高い空気圧でも7mmまでパンク穴が塞げるのが優秀です。
これは、竹粒子が物理的に埋めるためでしょう。
一方、ビットリアは5mmで、ややパンク性能は低め。(MTB条件では7mm)
「穴あけパンチ」は大きい穴の印象ですが、5.5-6.5mmで意外と規格に近い。
ビットリア製でも、多少の釘が刺さってもパンクに耐えられます。
マックオフ製の方がパンク性能は高いですが、ビットリアでも最低限以上でしょう!
コスパ面
チューブレスタイヤは、クリンチャータイヤより値段が高いです。
シーラントを安くしたくなる方も多いはず。
使用あたりの値段が安い、5Lの定価で比較します。
マックオフは、タイヤ1本40mLとして208円と高めです。
ビットリアは149円と安い!大きなメリットです。
初めてのチューブレス導入に向いているシーラントは、ビットリアと考えます。
メンテナンス性能
これはマックオフが圧勝!
ビットリアはタイヤにこびりつくと、掃除にかなり苦労します。
ウエスで強く磨いてもなかなか取れません。リムーバーが欲しくなります。
マックオフは完全に乾きにくいため、タイヤの掃除が簡単です。
固着した部分も、擦れば剝がれやすいです。
継ぎ足しで使えるマックオフは、メンテナンス性能が高いです。
シーラントの破棄方法
しかし、ふと考えるとどう捨てればいいの?
それぞれの破棄方法を調べてみました。
マックオフ
水で洗い流し可能で、生分解性の竹粒子を含む。
ただし、公式には「地方/国の規則に従って破棄」と記載。
ビットリア
説明書をみても、破棄方法の記載なし。(参考はこちら)
つまりどうすれば良いかわからん!
「水で流せる」といっても、積極的に流していいよとは言ってない。むむ。
同じラテックス製のゴム手袋は、「可燃ごみ」としている所が多いです(大阪市HPより)
後処理を含め水に流すのに抵抗があるので、燃やすごみに捨てることにしました。
どちらもウエスに含ませてビニール袋へ。
シーラント交換の時も、洗剤でふやかしてウエスで取り除くと良さそうです。
まとめ
Muc-Off は乾きにくく除去しやすい。メンテナンス重視の方におすすめです。
一方で、Vittoria は粘度が高くパンク穴をしっかり塞ぎます。
コスパも良いので、チューブレス初心者や予算重視の方に向いています。
ロードバイクの用途や使い方に応じて、最適なシーラントを選んでみてください!


