スギ・ヒノキ花粉は嫌いだけど、春キャンプは諦めたくない!
花粉症対策は「キャンプ当日」だけでは不十分。シーズン前の準備で症状を軽くします。
対策グッズ、花粉が少ないキャンプ場、そして薬を扱う者として眠くなりにくい薬も紹介!
花粉シーズンは春前から

春からキャンプをしたい!でも花粉は嫌い。
気になるのは、キャンプする地域がいつから花粉が飛ぶかですね。
日本気象協会様をもとに、開始見込みシーズンの図を作成しました!
- 2月上旬は静岡と、福岡を中心とした地域で花粉が飛散。
- 2月中旬は関東より南の、多くの都道府県が開始シーズンに。
- 2月下旬は北陸と、東北の南部も始まります。
- 3月上旬・中旬には、東北の北部でも花粉が飛び始める見込みです。
もう2月初めには、花粉を感じている方もいるのではないですか?
スギ花粉は、確認できる前からわずかに飛散しているとのことです。
そしてスギ花粉のピークは、3月ごろのようです。
一方、ヒノキ花粉は3月中旬から4月上旬に飛散ピークを迎える予想です。
キャンプに向けて、早めに対応を!
キャンプに向けた花粉症対策
花粉症のクスリは早めから内服を
でも、なぜ早めがいいのでしょう?
いわゆる「対症を抑える薬」は、シーズン前や軽症のうちが効果が高いです。
悪化する前に、薬は飲み始めましょう!
まだ診断がない、症状が重い方はぜひ医療機関に受診を。
鼻づまりがヒドい方には、市販薬にない効果の薬が使えます。
数年かかる治療ですが、どうしようもない症状が「免疫療法」で根治の可能性も!
軽症の方は、次で紹介する市販薬(抗ヒスタミン薬)で効果があります。
眼の痒みには、医療用にも使われる成分がある目薬もどうぞ!
厚生労働省をもとに作成
市販薬を強さ・眠くなりにくさで比較
くしゃみや鼻水が酷い方は、「抗ヒスタミン薬」を試してみてはいかがでしょうか。
どれも医療用でも使われるものです。お手軽に買えるのがいいですね!
個人差はありますが、一般的な効果の強さと、眠気がでる順にランキングで紹介します。
アレグラ(フェキソフェナジン)
昔からCMで有名なやつ。
効果は1番低いですが、眠くなりにくさNo.1!
1日2回と飲む回数は多め。
キャンプ場まで、長距離運転される方に向いた薬ですね。
クラリチン
効果・眠くなりにくさNo.2。
アレグラより、効果も増しています。
1日1回で効果がでるのが嬉しいですね。
眠気も増えますが、運転は禁止されていません。
アレジオン(エピナスチン)
こちらも1日1回です。
今回の市販薬の中で効果の強さNo.1!
アレグラ・クラリチンに比べると眠気が出やすいが、人によっては気にならないことも。
眠気が出にくいとされていますが、それでも運転しないようにとのこと。
逆にいえば、キャンプ場で良く眠れるとの意見もありますよ!
これより強い抗ヒスタミン薬はありますが、医師の処方が必要になります。
市販薬と医療用薬品、どちらも上手く使い分けてくださいね!
キャンプ場でできる予防行動・対策グッズ
花粉は昼と夕方に多く飛散します。また以下の花粉が特に多くなります。
- 晴れて、気温が高い日
- 乾燥して風が強い日
- 雨上がりの翌日
花粉が多い日のキャンプでは、特に花粉症対策を入念にして下さいね。
それでは効果のある対策グッズを紹介します!
環境省「花粉症マニュアル2019年」をもとに作成
マスク(99%花粉カット)
鼻や口に入る花粉の量を、67-83%も減少してくれます。あなどれない。
やはり鼻の症状を抑えてくれる効果が期待できます。
しかし、強風では効果が薄くなるのご注意を!
特に大事なのは、顔の形にフィットしたマスクを選ぶことです。
インナーマスクをすると、どんな市販のマスクでも99%以上の花粉除去を示します!
知らなかった。自作もできるようです。
「PITTAMASK REGULAR GRAY」は、単体で99%カットできるとのこと。
ゴム製でないので、耳が痛くなりにくいタイプですね。
花粉カットメガネ(40-60%カット)
効果は明らかではないものの、目に入る花粉の量を40-60%減少してくれます。
やはり防護カバーのついたタイプの方が、花粉カット率も高いようです。
目のかゆみが酷い方におすすめですね。目薬と併用しましょう。
アイケアグラス製のものは、男女ともにフィットしやすい設計です。
隙間が小さく、曇りにくい。
度ありメガネの上からかけられるタイプもあるので、そちらもどうぞ!
花粉が付着しない服装
服に花粉がつくと、テント内に花粉を持ち込みます。
すべすべした素材は、花粉が付着しにくいです。
なかでも綿やポリエステルの服は、特に花粉が付きません。
綿の服なら、焚き火にも強くキャンプに合っています。
防水加工したポリエステルを、アウターに選んでもいいですね!
ちなみにウール素材は、綿の9倍以上も花粉をつけるとのこと!
恐ろしい。春キャンプでは避けたいです。
帽子や手袋で防備し、テント内では室内着に着替えたいです。
手洗い・うがいも忘れずに!
花粉が少ないキャンプ場は?

花粉の舞う量は、去年の花粉量が少ないと多くなります。
図の赤~黄色は、例年より多い地域を示しています。
つまり、ほぼ全ての都道府県で花粉が多くなる見込みなんです。
花粉対策は入念にしないといけませんね。
一方、青色の青森・岩手・秋田は、例年より花粉が少ないです。
本州の南側の方には遠いですが、機会があれば東北のキャンプ場はいかがですか。
青森の八甲田山、岩手の龍泉洞周辺などは、花粉が少ないエリアとして知られています。
また、1000m以上の標高では、スギ・ヒノキは少ないです。
そして水に落ちた花粉は流されやすいです。
高原や湖畔・渓流でのキャンプを選んでみて下さい!
まとめ
花粉シーズンのキャンプも、事前準備と対策で快適に楽しめます!
- シーズン前から薬を使い始めると、症状の悪化を防げる
- 市販薬でも軽症なら十分対応可能!運転時の眠気にも要注意
- 花粉を防ぐグッズ(マスク・メガネ・服装)で併用対策
- 標高が高い場所や、東北のキャンプ場を選べば花粉量が少なめ!
今年こそ、花粉を気にせず春キャンプを楽しみたい!という方は、試してみてくださいね。

